不器用男子の甘い溺愛




「なっ!」



に、逃げた…!?



いつも俺に話しかけてくれていたひまりに逃げられたことに呆然とする。



「ぷっ、あははははっ、ひまりっ、逃げるとかっ…

あはははっ!」



隣で爆笑する桜木に殺意を覚える。



「ちっ」



舌打ちをしながら睨むと。



「…なに舌打ちなんかしてんのよ?

因果応報、自業自得。

あんたは何回ひまりから逃げた?

何回ひまりを無視した?

…何回ひまりを傷つけた?

…あんたにショックを受ける資格なんてないのよ。」



本気で憎らしい、という顔で俺を睨む桜木を見て、言葉に詰まる。



嫌なことは、自分がやられてからやっと気づく。



…俺は、ひまりを傷つけていたんだ。



俺の勝手なプライドで。