不器用男子の甘い溺愛



こんな偶然出くわした時に持ってたってことは開封済み…?



なんて俺が思っていると。



「あああっ、それ未開封です!

飲みかけとかじゃないです!

ぐ、偶然持ってたっていうか…

ぐ、偶然持ってたものを渡すなんて私なんて失礼なことを…っ!

ご、ごめんなさいぃぃ!」



その子は真っ赤になってそう早口で喋ったかと思うと、突然涙目になって俺の手元にスポーツドリンクを残したままダッシュで逃げ出した。




コロコロと表情を変える可愛い彼女を見たその時、なんだか鼓動が早くなって、胸が締め付けられて、顔に熱が集まって…



俺はそれまで感じたことのないような気持ちに襲われた。



所謂、一目惚れというものをしてしまったのだった。