でも、どうしても馬鹿な俺の無駄なプライドが邪魔をしてしまうんだ。




「くそっ、日比谷なら…」



日比谷なら、ひまりにこんな態度をとるなんて馬鹿なことはしないだろう。



日比谷はいつもひまりに突っかかっているけど、あいつは本気でひまりを怒らせるようなことは絶対にしない。



それがわかっているから、ひまりだって嫌だ嫌だと言いながらも日比谷となんだかんだ仲良くしてるのだろう。



「ははっ、俺、あいつの彼氏でいていいのかな…」



ひまりには、俺なんかじゃなくて日比谷の方が合っているのではないかなんて、ついそんなことを考えてしまう。



日比谷はイケメンだし、俺と違って明るいし。バスケ部のエースだし。ひまり大好きだし。



いやっ、ひまり大好き度は負けねぇけどっ!