昼休み。


いい感じの気温でねみぃなー、ねてぇなー、なんて考えていると。



「あ、竜崎く…」



彼女、夏目ひまりと目が合った。



一気に顔に熱が集まるのを感じ、反射的に俺は逃げる。



だってこんな真っ赤になっているであろう顔、あいつに見られるわけにはいかない。



俺はクールだとか言われているから、幻滅されてしまうかもしれない。



そう考えると、あいつに嫌われたくないがあまり、あいつと目が合うとつい逃げてしまう。




…自分でも馬鹿なことをしてると分かってる。