その夜、エレナは昼間の出来事が夢だったのではないかと考えた。 溺れて意識がおかしかったせいで、ありもしない幻覚を見たのではないか。 本当にあんな人が存在するのだろうか。 たくさんの疑問が頭に浮かんでは消え、また浮かんでは消え……。 ついにエレナは1つの結論にたどり着く。 明日、また同じ時間にあの場所へ行こうと。