「…ぅん…」 少し目をこすって頷く 「そうか」 単語だけど、優しさがあるような言葉だった すると男の人は私を抱き上げ、さっき座っていたであろう場所にまた座った 横抱きにされている私は部屋の全体が見れなくて少し戸惑う 「えーっと、レオ?その子は誰ですか?」 「……誰だ?」 男の人は私を覗き込むとそう言った 「…知らないで連れてきたんですか?レオは」 レオ、そう呼ばれる人は私を抱き上げている人の、名前だと伺える