しばらくして、お菓子作りも終盤と言う所で時計を見る。
指していたのは9時。
………。
一瞬動きが止まり絶句したが、急いでパンケーキを追加して5枚ずつの皿を五皿用意して、
メイプルシロップなんかと一緒にシルバーのフォークやらを一緒にワゴンに乗せてリビングに向かう。
廊下を進んでリビングに入ると5人は既に居て、急ぎめに皿を並べる。
「おはよー!お姉ちゃん!」
「おはよ」
「…おはよ」
「おはようございます」
「はよっす」
「おはようございます」
っ!
ほ、微笑みが輝いて見える。
各自挨拶し終え、頂きますと手を合わせて食べ始めているが、
静夜だけは私を見ていた。
「何だ?」
静夜は私と綾人を交互に見てから首を傾げ、ジーっと私を見てくる。
っ!
朱里だ。
後ろを見ても朱里が居ない。
急ぎめに部屋を出て厨房へと戻る。
入ってすぐ朱里は見つけられた。
先程のまま座っており、パンケーキを頬張っていた。
「朱…里?」
「………ごめんなさい」
…は?
いきなりごめんなさい?
何が。
朱里は食べるのを止め、ナイフを机に置いてこちらに向き直った。
「綾人君が決めた事なのに、彩華さんを侮辱して傷付けて……。もう…しません」
っ!
そうか、そう…だったな。
「良いさ、別に謝らなくて」
「えっ、でもっ……」
「好きな相手を取られれば、ああもなるさ。それに、言いたい事は吐き出した方がスッキリするだろ?」
「っ」
お菓子作りを再開しながら言う。
「溜め込んで溜め込んで、1人で発散するのもありだが、相手に面と向かって言うのも良いと思うぞ。
……まぁ、綾人が私を手放さない限りは譲らないけどな」
指していたのは9時。
………。
一瞬動きが止まり絶句したが、急いでパンケーキを追加して5枚ずつの皿を五皿用意して、
メイプルシロップなんかと一緒にシルバーのフォークやらを一緒にワゴンに乗せてリビングに向かう。
廊下を進んでリビングに入ると5人は既に居て、急ぎめに皿を並べる。
「おはよー!お姉ちゃん!」
「おはよ」
「…おはよ」
「おはようございます」
「はよっす」
「おはようございます」
っ!
ほ、微笑みが輝いて見える。
各自挨拶し終え、頂きますと手を合わせて食べ始めているが、
静夜だけは私を見ていた。
「何だ?」
静夜は私と綾人を交互に見てから首を傾げ、ジーっと私を見てくる。
っ!
朱里だ。
後ろを見ても朱里が居ない。
急ぎめに部屋を出て厨房へと戻る。
入ってすぐ朱里は見つけられた。
先程のまま座っており、パンケーキを頬張っていた。
「朱…里?」
「………ごめんなさい」
…は?
いきなりごめんなさい?
何が。
朱里は食べるのを止め、ナイフを机に置いてこちらに向き直った。
「綾人君が決めた事なのに、彩華さんを侮辱して傷付けて……。もう…しません」
っ!
そうか、そう…だったな。
「良いさ、別に謝らなくて」
「えっ、でもっ……」
「好きな相手を取られれば、ああもなるさ。それに、言いたい事は吐き出した方がスッキリするだろ?」
「っ」
お菓子作りを再開しながら言う。
「溜め込んで溜め込んで、1人で発散するのもありだが、相手に面と向かって言うのも良いと思うぞ。
……まぁ、綾人が私を手放さない限りは譲らないけどな」


