「ひなた!」

「ん?」

「次の時間も教科書…よろしく!」

またもや超笑顔。

「はいはい。わかってるよ。」

私も笑いながら返事をした。

「ちょ、ちょ、ひなた!」

彩香が驚いた表情でこっちに来た。

「いつの間に空くんと仲良くなったの!」

「なんか教科書見して欲しいっていうから…それで話してたら…?」

「空くん男子にも人気あるからさ。男子に取られて女子が話せないってみんなで言ってたところなのに!」

「え?そーなの?」

教室を見てみると…あ、いた。
男子に質問攻めされてる。空、すごい困ってるな。

「ほんとだ。ふふ」

「ひなたずるーい!」

「なんでよー」

「空くんと仲良くなるなんて!もう!」

「怒らないでよー」

あははっと笑って見せた。

もう!と彩香は少し怒りながらまた女子の輪の中へ戻っていった。

「空…ねえ…」

私は窓から空を見上げて呟いた。