「・・・やっぱ、結構重いな・・・」

仕方がないので近くに停まっていたタクシー

に載せて帰る事にした。とりあえずこんな

に重いと電車で帰るのはムリだと悟った。


~40分後~

「ああ~、重い~~~!!!」

マンションに着き、エレベーターから降り

ると一人叫んでいた。一体この箱の中に何

着の服が入っているのだろう。ズルズルと足

を引きずりながらそんな事を考えていた。


やっとの思いで部屋のドアを開けると、す

ぐ目の前に驚いた顔をした美人がいた。


「あっ・・・」


ヤベえ・・・「朝の美人」だ。


私は思わず男口調のツイートを心の中で発

してしまった。正直なところ、何だかんだ

「私は合鍵持ってるから」って余裕ぶっこい

てる部分があったんだけど・・・帰ってい

きなり遭遇するとは。そんな薄っぺらい余

裕もすぐに流されていった。


「あれっ、葵さん。帰ったんですね。って、

その荷物何ですか?俺持ちます」