地上がどんどんと近づき進藤さんの表情もはっきり見える。
彼の笑顔に釘付けになる。
私の大好きな人がそこにいた。
彼ならきっと本当に私が35階から落ちてきても受け止めてくれる気がする。
絶対そう。
もう疑う余地が何もないほど今は彼のことを信じられる。
地上に着く直前に彼の唇が動くのを見た。
「おいで」
そう言っているようだ。違うかもしれない。でも、そんなことどうでもいい。今すぐ彼の胸に飛び込みたい。
あの大きくて温かい胸は私のもの。
1階に着いて扉が開くと同時に転がるようにエレベーターを飛び出して進藤さんの待つ広場に向かって駆けだした。
「進藤さん!」
堪らず声を出すと、こちらに向かって歩いてくる進藤さんが立ち止まり、笑顔でまた両手を広げてくれる。
私はワンピースにハイヒール姿なのに駆け寄ると思い切り大きくジャンプして彼の胸に飛び込んだ。
ぎゅっと私を身体全体で受け止めてくれる。
そしてあの大きな胸で、がっしりした腕で私を抱きしめると「離さないよ」と囁き軽くそっと触れるキスをくれた。
私のヒールがゆっくりと床につくように下ろされても二人の身体はぴったりとくっついたまま。
進藤さんは甘い微笑みを見せる。
「あの日、果菜がこうしてこんな風に深呼吸していた時に偶然、俺がエレベーターで下りて来たんだ。あの35階から」
そういえば、以前彼から聞いたことがあった。
エントランスから出て広場で深呼吸していた私の事を見かけたって。
彼の笑顔に釘付けになる。
私の大好きな人がそこにいた。
彼ならきっと本当に私が35階から落ちてきても受け止めてくれる気がする。
絶対そう。
もう疑う余地が何もないほど今は彼のことを信じられる。
地上に着く直前に彼の唇が動くのを見た。
「おいで」
そう言っているようだ。違うかもしれない。でも、そんなことどうでもいい。今すぐ彼の胸に飛び込みたい。
あの大きくて温かい胸は私のもの。
1階に着いて扉が開くと同時に転がるようにエレベーターを飛び出して進藤さんの待つ広場に向かって駆けだした。
「進藤さん!」
堪らず声を出すと、こちらに向かって歩いてくる進藤さんが立ち止まり、笑顔でまた両手を広げてくれる。
私はワンピースにハイヒール姿なのに駆け寄ると思い切り大きくジャンプして彼の胸に飛び込んだ。
ぎゅっと私を身体全体で受け止めてくれる。
そしてあの大きな胸で、がっしりした腕で私を抱きしめると「離さないよ」と囁き軽くそっと触れるキスをくれた。
私のヒールがゆっくりと床につくように下ろされても二人の身体はぴったりとくっついたまま。
進藤さんは甘い微笑みを見せる。
「あの日、果菜がこうしてこんな風に深呼吸していた時に偶然、俺がエレベーターで下りて来たんだ。あの35階から」
そういえば、以前彼から聞いたことがあった。
エントランスから出て広場で深呼吸していた私の事を見かけたって。



