「紗和」
改札を出てキョロキョロしていると、懐かしい声が聞こえた。
「あ、伊勢くん」
手を振ったら、照れくさそうに振り返してくれた。
「ごめんね、たくさん心配かけて」
「ほんと、すげーイライラした。
けど、もういいから。
こうして、俺のとこに帰ってきてくれたじゃん」
伊勢くんは、私の髪を優しくなでてくれた。
伊勢くんの笑顔が、私の胸の奥をあったかくほぐしてゆく。
お互い実家で過ごした話や、家族のこと、同級生のことなんかを話しながら、伊勢くんちへ向かった。
「俺、両親に転職のこと言ってきた」
「そっか、直接話すいい機会になったんだね」
「紗和のことも、話してきた」
「えっ?」
予想外すぎるんだけど。
「今度、連れてきなさいってさ」
「そう、だね」
「まだ早かったか?」
「え、そんなことないと思う、よ」
・・・なんでこんなたどたどしい話し方なんだ。
我ながら情けない。
「良かった、俺だけ早まってんのかと思ったから」
伊勢くんの左手が、私の右手を絡めとる。
このまま、甘えたらきっと楽だ。
それはまるで、媚薬のように私の心を包んだ。
改札を出てキョロキョロしていると、懐かしい声が聞こえた。
「あ、伊勢くん」
手を振ったら、照れくさそうに振り返してくれた。
「ごめんね、たくさん心配かけて」
「ほんと、すげーイライラした。
けど、もういいから。
こうして、俺のとこに帰ってきてくれたじゃん」
伊勢くんは、私の髪を優しくなでてくれた。
伊勢くんの笑顔が、私の胸の奥をあったかくほぐしてゆく。
お互い実家で過ごした話や、家族のこと、同級生のことなんかを話しながら、伊勢くんちへ向かった。
「俺、両親に転職のこと言ってきた」
「そっか、直接話すいい機会になったんだね」
「紗和のことも、話してきた」
「えっ?」
予想外すぎるんだけど。
「今度、連れてきなさいってさ」
「そう、だね」
「まだ早かったか?」
「え、そんなことないと思う、よ」
・・・なんでこんなたどたどしい話し方なんだ。
我ながら情けない。
「良かった、俺だけ早まってんのかと思ったから」
伊勢くんの左手が、私の右手を絡めとる。
このまま、甘えたらきっと楽だ。
それはまるで、媚薬のように私の心を包んだ。


