新幹線が東京へ近づくにつれ、どんどん緊張してきた。
どんな顔して伊勢くんと会ったらいいんだろう。
まずは、会いたかった、とか素直に言った方がいい?
それとも普通に、明けましておめでとう?
・・・いやいや、それはないか。
伊勢くんと、何日ぶりに会うんだろう。
確か、年末最後の出勤日の朝、出先へ向かう伊勢くんに、行ってらっしゃい、って声をかけた以来だ。
けっこう長いケンカだったな、とスマホのカレンダーを見てたら、霧島課長から電話がかかってきた。
デッキへ移動しつつ、電話に出た。
「もしもし」
『紗和、明けましておめでとう。
年末はありがとうな』
「おめでとうございます、今年もよろしくお願いします」
『紗和、今どこ?』
「新幹線で東京へ向かってるところです」
『そっか、時間が合えば迎えに行けたんだけどな』
「いえいえ、そんな」
『じゃあまた、会社で』
もう少し、課長と話したかった。
「あっ、課長、もう体調はいいんですか?」
『ああ、バッチリ。
紗和のおかげ』
「たいしたことしてませんが、良かったです」
『そんなこと言っていいのか?
俺のせいで伊勢ともめたんだろ』
「いえ、平気です」
『ふーん、もう元通りか』
どんな顔して伊勢くんと会ったらいいんだろう。
まずは、会いたかった、とか素直に言った方がいい?
それとも普通に、明けましておめでとう?
・・・いやいや、それはないか。
伊勢くんと、何日ぶりに会うんだろう。
確か、年末最後の出勤日の朝、出先へ向かう伊勢くんに、行ってらっしゃい、って声をかけた以来だ。
けっこう長いケンカだったな、とスマホのカレンダーを見てたら、霧島課長から電話がかかってきた。
デッキへ移動しつつ、電話に出た。
「もしもし」
『紗和、明けましておめでとう。
年末はありがとうな』
「おめでとうございます、今年もよろしくお願いします」
『紗和、今どこ?』
「新幹線で東京へ向かってるところです」
『そっか、時間が合えば迎えに行けたんだけどな』
「いえいえ、そんな」
『じゃあまた、会社で』
もう少し、課長と話したかった。
「あっ、課長、もう体調はいいんですか?」
『ああ、バッチリ。
紗和のおかげ』
「たいしたことしてませんが、良かったです」
『そんなこと言っていいのか?
俺のせいで伊勢ともめたんだろ』
「いえ、平気です」
『ふーん、もう元通りか』


