年内最後の出勤日って普通、残業なんてしないと思う。
なのに、朝から挨拶まわりに行って夕方戻ってきた霧島課長は、
「宮本、ちょっと手伝え」
とハガキの束をドサッと渡してきた。
「これって、もしかして、年賀状です・・・よね?」
恐る恐る聞いた私に、
「そうだけど?」
課長は開き直ってラベルを私のデスクに置いた。
「どうしてもっと早く渡してくださらなかったんですか?」
「どうしてって言われても、やるヒマなかったんだから仕方ないだろ。
どれも企業宛だし、元旦に見るわけじゃないし。
優先順位としては低いからな」
・・・それもそうか。
いやいや、納得してる場合じゃないし。
今日は直帰の伊勢くんから『帰り、うちに寄って』ってメッセージきたばっかりなのに。
退社時間になり、蜘蛛の子を散らすようにみんなが帰っていく中、黙々とラベルを貼っていく私。
課長はというと、自分の仕事をしてるみたいで、難しい顔してパソコンに向かっていた。
『ごめん、課長に残業頼まれたから、少し遅くなるね』
伊勢くんにメッセージ送ったけど、怒ってるかもな。
なのに、朝から挨拶まわりに行って夕方戻ってきた霧島課長は、
「宮本、ちょっと手伝え」
とハガキの束をドサッと渡してきた。
「これって、もしかして、年賀状です・・・よね?」
恐る恐る聞いた私に、
「そうだけど?」
課長は開き直ってラベルを私のデスクに置いた。
「どうしてもっと早く渡してくださらなかったんですか?」
「どうしてって言われても、やるヒマなかったんだから仕方ないだろ。
どれも企業宛だし、元旦に見るわけじゃないし。
優先順位としては低いからな」
・・・それもそうか。
いやいや、納得してる場合じゃないし。
今日は直帰の伊勢くんから『帰り、うちに寄って』ってメッセージきたばっかりなのに。
退社時間になり、蜘蛛の子を散らすようにみんなが帰っていく中、黙々とラベルを貼っていく私。
課長はというと、自分の仕事をしてるみたいで、難しい顔してパソコンに向かっていた。
『ごめん、課長に残業頼まれたから、少し遅くなるね』
伊勢くんにメッセージ送ったけど、怒ってるかもな。


