「ボンヤリ?」
「霧島課長は宮本のことチラチラ見てるし、宮本も課長の背中を目で追ってるし」
「そんなこと、ない」
その時は、心からそう思っていた。
「じゃあ、これからは俺のことだけ見ててくれるんだよな?」
伊勢くんは、私だけまっすぐ見てくれる。
伊勢くんは、私にだけ優しくしてくれる。
もう、霧島課長のことは、忘れよう。
ただの、上司と部下に戻ろう。
「うん」
「俺たち、つきあってるってことだよな?」
「うん」
伊勢くんは、少しうつむき加減で照れ笑いしたかと思うと、私の頬を両手でそっと包みこんだ。
「伊勢くん?」
「おまえ、その顔、めっちゃかわいい」
「へ?」
伊勢くんは、大きくてあったかい両手で私の頬を包んだまま、ゆっくり唇を重ねた。
「大切にする」
何度か重なったキスのあと、伊勢くんは私に言ってくれた。
「霧島課長は宮本のことチラチラ見てるし、宮本も課長の背中を目で追ってるし」
「そんなこと、ない」
その時は、心からそう思っていた。
「じゃあ、これからは俺のことだけ見ててくれるんだよな?」
伊勢くんは、私だけまっすぐ見てくれる。
伊勢くんは、私にだけ優しくしてくれる。
もう、霧島課長のことは、忘れよう。
ただの、上司と部下に戻ろう。
「うん」
「俺たち、つきあってるってことだよな?」
「うん」
伊勢くんは、少しうつむき加減で照れ笑いしたかと思うと、私の頬を両手でそっと包みこんだ。
「伊勢くん?」
「おまえ、その顔、めっちゃかわいい」
「へ?」
伊勢くんは、大きくてあったかい両手で私の頬を包んだまま、ゆっくり唇を重ねた。
「大切にする」
何度か重なったキスのあと、伊勢くんは私に言ってくれた。


