二人は掃除を始めてからしばらく経って、休憩を入れることにした。

華音はクタクタでベンチに座る。

「はぁはぁ、ここの公園ゴミ多すぎじゃありませんか?」

息を切らして、水分補給をしながら喋る華音。

「だいたい、掃除って聞いたから空き缶拾いかと思っていたのにー!なんか、タンスが捨てられてきたり、生ゴミが捨てられていたり、ユンボルが捨てられていたりと、ゴミ掃除にしてはハード過ぎません!?」

「全くな!最近の奴らはモラルがなってない!」

少しキレ気味の玄之介だが、その表情は悪くはない感じである。

「だが華音、君が入ってくれたお陰で早く終わりそうだ。掃除が終わったら晩飯でも奢ってやろう。」

先輩っぽいと思って少しカッコつけた玄之介、それを見て目を輝かせる華音。

「わぁ、本当ですかー!やったラッキー!」