その頃、伊賀の里から忍びが甲賀に入っていた。この伊賀の里から来た者は伊賀の里の棟梁から甲賀の内情を調べてこいと命令されていた。

その忍びは女性で忍び装束を着ており、服装が若干エロい。

「さーてと、姫様の命令で甲賀に来たし色々調べながら観光していこっと!」

その娘、明るい茶髪をしており、目が青色である。

その忍び装束で昼間の甲賀の街中を歩いているが、甲賀の町には忍者物のイベントやコスプレ祭が頻繁に行われているから誰も変と思わない。

「へぇ〜、あたし達伊賀の里と対して変わんないねぇ。この格好でも通報されないのは甲賀と伊賀と風魔の里ぐらいだよ」

この娘、過去に今と同じ格好をして別の町に行った際に、露出狂だの変質者だの言われて警察に厄介になった事がある。あの時は周りは知らない人ばかりだし、誰も助けてくれないから泣いた。

「よーし!ここらでランチタイームにしよう!一目見て気に入ったこの店にしよう!店の名前が伊賀の伝説と言われている『十忍』と同じ名前だ!」

そういって入った所は甲賀の忍びがよく立ち寄る定食屋『夜叉丸』であった。