美味しくて楽しい焼き肉もそろそろ終わりに近づき、二人はデザートを頼む。

「いやー、食べましたねぇー。こんなに食べても良かったんですか?」

「ああ、気にするな!俺は収入がかなりあるからな!これから毎月この店に来るぞ!」

玄之介は酒に酔っているのか少し声に力がはいっている。

「ところで、私以外にも他に仲間入るんですか?出来れば女の子の仲間が欲しいなと思いまして・・・」

忍者が好きという事を誰にも受け付けられなかった華音は昔から一人であった。そんな一人の孤独なときを過ごしてきた華音にとって仲間とはどうしても欲しい物のであった。

「ご注文していたプリンパフェです」

男の店員がデザートをもってきて二人は注文していたプリンパフェを食べる。

「仲間か・・・。一応あと二人は取るつもりだが・・・あまり期待しないでくれ。さっき説明した通り、忍者は人気無いし、求人に出しても勘違いしたヲタクばかり来るからな・・・。お前みたいな根っからの忍者好きを探すならかなり時間かかるしな・・・」

少しため息をつく玄之介。華音を仲間にするまで約半年かかった。その人を知るということはかなり時間を費やすのだ。