「まじでふざけんなよ。
俺がいない所でこそこそ遥にこういうことして、俺が見てないとでも思うのかよ?
………女だからって容赦しねぇから。
でも暴力とかそういうのは遥が嫌だろうからやらないけど、もしこれ以上遥を傷つけるっていうんなら………
そん時は覚えとけよ。」
それは本気だった。
彼女たちにもそれが伝わり、今度は泣きそうな表情になっている。
正直私も怖かった。
「ご、ごめんなさい……。」
「私たちが悪かったから……」
謝罪の言葉を口にする彼女たちには、もうさっきまでの威勢はなかった。
「…………さっさと失せろ。
2度と俺たちの前に現れるな。遥の視界にも入るな。」
冷たい声に突き放すような言葉。
これを言われた人たちは相当傷つき、怖がるだろう。
私は涙目の彼女たちを見て、少し可哀想だと思ってしまうぐらい。
そのまま彼女たちは逃げるように走っていった。



