大輝くんは少しも考えようとせずに、
「何言ってんだよ、俺は遥しか受け付けてないから。逆に遥から離れていきそうで心配。」
と言った。
その言葉にひどく安心した。
………そう。本当は怖かったんだ。
私といるのが嫌なんじゃないかって。
そんな素振りなんて見せたことないのに、私が勝手に不安になってて……
「私はずっとそばにいて離れないよ?」
今はただ、大輝くんへの想いを伝えたかった。
………大輝くん、どうしようもなくあなたのことが大好きです。
「遥からその言葉が聞けて安心した。
俺も離すつもりないから。」
日に日に【好き】が増していく。
私は少し前を歩く大輝くんを見つめる。
手はお互い離されていた。
その時、作戦を思い出す。
自分から手を繋ぎにいく……。
流石にその勇気はなかったから、私は大輝くんの服をそっと掴んだ。
「…………?」
服に違和感を覚えたのか、大輝くんがこちらを向いた。
私は勇気を振り絞って言った。
「手が離されたから寂しいなって、思って………。」と、少し震えた声で………。



