私なんか一切関わることのない人だと思ってた。



だから、彼に告白された時は絶対に夢だと思い、もちろん信じられなかった。




「ずっと前から好きだった。俺と付き合ってほしい」
「え……?」



2人しかいない教室で言われたけれど、人違いだと思い、何度も周りを見た。



でも彼の整った顔は明らかに私を見ていて。



「えっと……あの、その……わ、私でよければ…」




突然のことに戸惑い、考えることを忘れた私は咄嗟に肯定してしまった。



そしたら彼は笑ったんだ。
ふわりと優しい眼差しで、私を見ながら。



その笑顔に私は殺されると本気で思った。



それぐらいかっこいいその笑顔に、胸がキュンと高鳴った私。