冷たい彼は私に溺愛





「………別になんでもいいだろ。」



なんて冷たく返す大輝くんだったけど、少し間があったのはなんでだろう……。



「ねぇ大輝くん、私も知りたいな。」



思い切って私からもお願いしてみると……



「今は言えない。まぁそのうちわかると思うけどな。」



と言ってやっぱり教えてくれなかった。



そのうちわかる?
どういう意味だろう………。



やっぱり賢いのに、レベルを落としてこの高校に来たってことは何か理由があるんだよね?



気になったけど、あまり聞かない方がいいと思いそれ以上私は何も言わなかった。



そしてまた微妙な空気が流れる。



「そうだ。昨日母さんが作ったケーキあるんだけどみんなで食べよう。」



その空気を断ち切るように言葉を発した木下くん。



「ケーキ?食べたい食べたい!
勉強してたら糖分不足になるからね〜。


遥と武本くんも休憩がてらに頂こう!」



「わかった。じゃあ準備してくる。」



そう言って木下くんは立ち上がり、キッチンの方へ歩いて行った。



少ししてケーキと飲み物を持ってきてくれ、一度休憩することになり、机の上の勉強道具をみんなで片付ける。



「どうぞ。」
「うわぁ、美味しそう……!」



机の上に置かれたケーキを見る。
それは、私の好きなガトーショコラだった。