冷たい彼は私に溺愛






今の、状況……?




「保健室のベッドで先生もいなくて2人きりなんだぞ?………さすがにこんな天然な子、見たことねぇ。」





保健室、ベッド、2人きり………。




「あっ……。」
そこでようやく気づいた。




私は今、とても危険な状況にいるのだと。




急いで離れようと思い、起き上がろうとしたら




「ダメ。逃がすわけねぇだろ。」
と言われて、また背中に手を回されたかと思えばそのままぐるりと体が反転した。




気づけばあっという間に、大輝くんに押し倒される形になる。




大輝くんとの距離が近くて、恥ずかしくて。




心臓の音が大輝くんに聞こえるんじゃないかってくらいうるさい。




「顔赤すぎ。」





今度はふっと笑う大輝くん。
私はこんなにも余裕がないのに、大輝くんは余裕の笑みを浮かべていた。





「簡単に罠に引っかかったな。
残念だけど、今日は逃がさねぇよ。俺、怒ってるから。」




急にさっきまでとは違って真剣な表情に変わる。





怒ってる……?
私、怒らせるようなことしたっけ……。




「わかってないって一番タチ悪いよな。」




頭にたくさんのクエスチョンマークが浮かんだ。




怒らせた理由を必死で考えたが、心当たりはない。