「………遥、照れすぎ。」
「………しばらく目を開けないでって言ったのに………!」


大輝くんは嘘つきだ。


「結構目閉じたままだったけど?
まあいいや。」


そう言うと大輝くんは私の両手を片手で掴み、反対の手で私の頭を彼の方に引き寄せられ、キスされた。


「………んっ……」


なんか前よりも大輝くんが強引になっているのは気のせいだろうか?


キスがいつもより深いような…………


少し苦しくなってきたところでやっと解放された。


「………はぁっ……はぁっ……」
「何?このぐらいで限界?」


大輝くんはニヤリと笑う。


「だ、大輝くん………勉強しよう?」


涙目になりながら大輝くんに訴える。


「そうだな。この続きは勉強が終わってからだな。」
「………っ!?」


また顔が一瞬であつなる。


「何照れてんの?何されるかわかったんだ。
鈍感の遥にしては珍しいな。」


「なっ……!そこまで天然じゃないもんね……!」
「はいはい。じゃあ始めるぞ。」


大輝くんは私の言葉を軽く流し、話を変える。