そして私は大輝くんのいるところへ向かった。
「………大輝くん!」
「………もう終わったのか?」
「うん、話終わったよ。」
大輝くんの待っている、昨日もきた補習の教室に来た。
「なあ。」
「ん?どうしたの?」
「俺まだ許してねぇんだけど。
木下とのこと。」
「えっ……?」
また大輝くんと向き合って座る私だったけど、突然のことに戸惑う。
「何?許してもらったとでも?
俺は嫉妬深い人間だからな。」
「うっ………。何をすれば許してくれる?」
「そんなの遥からキスしてくれないと許さねぇよ。」
…………えっ……き、す………?
キスって言ったよね……?
「そ、そんなの無理だよ!」
全力で拒否する私。
「へぇ?なんだっけ?
図書室で、木下に何されたんだっけ?」
「………っ、それは私が悪いけど…………」
「じゃあ何するかわかってるよな?」
どうやら大輝くんに逆らえないようです……。



