私は呆然とその場に立ち尽くしていた。
すると大輝くんは私を見て笑い出す。


「遥、顔。やばいことになってんぞ。」
「………へ?」


つい間抜けな声が出てしまった。


「だって……なんで、大輝くんが?」
「担任に遥の勉強見てやれって言われたんだよ。相当やばいんだろ?」


せ、先生の仕業なのか………!!


「ほら、さっさとやるぞ。
もうテストまで時間ねぇんだから。」


大輝くんは私を手招きした。


「お願い、します………。」


私はゆっくりと大輝くんの方へ行き、向かい合って座る形になった。