「遥!本当にそれでいいの?」 席に着く前に凛がこちらに来た。 「………もう、いいんだ。」 「じゃあなんでそんなに泣きそうなの? バカ、本当にバカだよ。あんた武本くんの気持ちなんもわかったないね。」 凛はそう言うと私の手を引っ張り教室を出る。 「ちょ、凛?どこ行くの……」 「決まってるでしょ!いいから黙って付いて来て!」 凛が少し怒っており、私は黙って付いて行くことにした………。