もうこの中途半端な気持ちに区切りをつけなきゃ。


そう思い、私はドア付近に行き教室を見た。


すると大輝くんがこちらを見ていて私と目が合う。


「………話、聞いてあげてもいいんじゃないかな。」


何様だよって感じだろうけど意を決して大輝くんにそう言った。


静かになる教室。


大輝くんは表情を変えずにじっと私を見た後、ガタンッと席から立ち上がりこちらに近づいてくる。


「遥、ナイス!ありがと!」


そんなお礼の言葉も私の耳には入ってこなくて…………。


「話ってどこですんの?」
「それは私の後輩から聞いてあげて。
じゃあ私はこれで〜」


同じクラスだった子はそう言うとすぐに教室へと戻っていった。


私も少し俯き加減で教室に入る。
まだ静かな教室で視線を感じ、居心地が悪い。


「あ、あの……!付いて来てもらえませんか……?」
「あぁ、わかった。」


そして後輩と言われていた子と大輝くんはそのままどこかに行ってしまった……。