「河野さん、やっと来た。」
そう言って爽やかスマイルを見せた木下くん。
それと同時に女の子たちの悲鳴が聞こえてきた。
「…………う、そ……?」
「えっ、嘘でしょ本当に……!?」
最悪だ。
また誤解が生まれてしまった……。
「き、木下くん………」
「どうしたの?」
「なるべく早く行こう………?」
「え?なんで?」
わかったような顔で聞いてくる木下くんは絶対楽しんでる。
「じゃないと帰るよ?」
「あー、それは困る。じゃあその代わり……」
木下くんはそう言った後、私の手を握った。
「ちょ、木下くん……!?」
「手くらい繋いでもいいよね?とりあえず行こっか。」
そして木下くんは少し早いスピードで歩き出し、女の子たちの横を通り過ぎた。



