少しの間固まる私。
頭の中で大輝くんの言葉が繰り返し流れる。
『俺は男女の友情は成立しないと思ってるから。』
確かに大輝くんはそう言った。
それって…………
「………っ………うぅ……」
ここにきて我慢していた涙腺が崩壊した。
大輝くんは多分わかっていたんだ。
私がまだ好きだってことを。
それなのに別れることを受け入れてくれて………
遠回しに私のこと好きだと伝えてくれた。
直接じゃなしに遠回しに伝えたのも私のため。
どれだけ優しい人なんだろう。
…………私と大輝くんの関係は友達へと戻った。
だけどもう一度、今度は私から大輝くんに『好き』と伝えられる日はくるだろうか。
大輝くんはそんな私のことを考えて待ってくれているんだ…………。
