冷たい彼は私に溺愛




「鈴川から聞いた。
一昨日のことも昨日のことも。」


その言葉を聞いて、動かしていた手が止まる。


「俺、遥を守るどころか傷つけてばっかで情けねぇな。


…………遥は罪悪感とか感じなくていいからな。悪いのは全部俺だから。」


「………っ。」


大輝くんの声は優しく、泣きそうになる。


「やっぱり別れて正解だった。
女1人守れない俺なんかと付き合ってても遥を傷つけるだけだし。」


『別れて正解だった』
その言葉に胸が痛いくらい締め付けられる。


「………何泣きそうになってんだよ。
ほら、別れたとしてもこれからは友達だろ?」


ぽんっと大輝くんの手が私の頭に置かれた。
私はただ、頷くことしかできなくて…………


「よし、これで全部だよな?
俺がプリント担任に持って行くから先に帰ってていいからな。」


このタイミングでちょうどプリントをまとめ終え、席を立った大輝くん。