その途中に多くの生徒から視線を浴びた。
あの後、瞬く間に私と大輝くんが別れたという情報が学校内で回った。
そりゃ学校1のイケメンがフリーになったんだから騒いで当然か。
だけど………自分がこうなることを選んだくせに、胸が痛む。
本当にバカだ、私は。
しかも大輝くんと別れたという情報だけではなく、私が木下くんに乗り換えて木下くんと付き合ったというデマまで広がっていた。
「あの女の……いいのよ……」
「別れてすぐ………選ぶとか……」
女の子たちが私を睨んでいた。
私は木下くんと付き合ってません。
デマを信じないでください。
と言いたかったけど、そんな気力は私に残っていなかった。