体育館前にいる女の子たちは全員スマホを片手にのぞいていた。
こんなに人がいたら、見れないよ……。
どうしよう。
これじゃあ嘘ついたことになってしまう。
そう思い、焦っていたら「遥。」と誰かに名前を呼ばれた。
見ると、そこには………
「キャアアッ!武本くんよ!」
「写真撮ってください!」
「本当にかっこいいですね!」
「応援しています!」
大輝くんがいたんだけど、すぐ女の子に囲まれてしまった。
出遅れた……!ほんと、私何やってるんだろう。
大輝くんの彼女なのに………って落ち込んでいたら
「うるさい、邪魔。」
と、冷たく突き刺さるような声がした。
これは紛れもなく………
大輝くんの声だった。
女の子たちは一瞬で黙り込む。
そんな女の子に気にもくれないで私の前に来た大輝くん。
私はさっきまで落ち込んでいたのに一瞬で元気になった。



