冷たい彼は私に溺愛




いつもの通学路を通り、学校に着くなりすぐに凛が私の元に駆けつけてきた。


その時私と大輝くんは下駄箱で靴を履き替えていた。


「遥……!!」
「え……?凛、どうしたの?
そんなに焦って………」


「早く来て……!!」
「何……?何があったの……?」
「き、木下くんが………!」


木下くん。
その名前を聞いて、嫌な予感がした。


「木下?なんで木下のことで遥を呼ぶんだよ。」


少し不機嫌な声で大輝くんが凛に言った。


「今はそれよりも………木下くんを止めれるのは遥だけだから………!!」


そう言って凛は私の腕を掴み、走り出した。


「り、凛……!?」


こんな焦ってる凛を見るのは初めてだ。


それより木下くんを止める……?
どういうこと……?