そしたら急に
「遥〜!聞いてよ〜!」という凛の声が聞こえてきた。


私の席に凛が来た。


私の体はぎくりと震える。
それを凛は見逃さなかった。


「遥…………あんた、なんかあったでしょ?」


この子はなんでこんなにも鋭いの……!?


じっと私を見つめる凛。
これは、凛に言ってもいいのかな。


傷つけてしまうかもしれない。


そう考えるとためらってしまう。


「………じゃあ昼休みに話してよね!」
「え?」


凛はためらう私を見てここでは言いにくいのかと思ったのだろうか。


「優先順位は遥が一番なんだからね!
わかった?」


その言い方的に察したのかな?
木下くんと何かあったのだということを…………。