そして、木下くんと並んで帰る私。
大輝くん以外の男の人が隣にいるって、なんか変な感じだなぁ。
チラッと木下くんを見る。
大輝くんと同じで木下くんも整った顔をしていてかっこいいし、モテるんだよね。
その上みんなから好かれる性格だし、男女ともに木下くんを好きな人は多い。
そんな人が私を好きだなんて、信じたくても信じられないな……。
「………どうかした?」
突然前を向いていた木下くんが私の視線に気づき、こっちを見た。
「ううん……!なんでもないよ……!」
私は急いで彼から視線を外した。
だけど木下くんはまだ私を見ているようで、視線が感じる……。
「すごい不自然に視線そらしたね。」
木下くんは、笑いをこらえながらそう言った。
やっぱりバレてましたか………。
今更ながら恥ずかしくなる。



