「遥〜!久しぶりー!」
「本当だね!また夏休みと一緒で遊べなかったから……」
「お互い予定合わなさすぎでしょ!」



ーー時間の流れがとても早く、気づけば年が明け、冬休みも終わっていた。


凛と話した後、私は寒さでかじかむ手と手を重ねながら自分の席へと向かう。


そして視界に木下くんが入り、あの日の記憶が蘇った。


「木下くん、おはよう!
この間は助けてくれて本当にありがとうね。」


「そんな、気にしなくていいのに。
むしろ嫌じゃなかったかって心配だったよ。」


木下くんはそう言って笑う。


私は木下くん見て、大晦日の日のことを思い出した………。