「河野さんって本当に飽きないよね。
さっきから視線感じるんだけど、河野さん気づいてないの?」
視線……?
私は周りを見る。
すると大輝くんがこちらを見ていた。
うそ……!
いつから見られていたの!?
全然気づかなかった……。
私、変な顔してないよね?
急に不安になり、焦りながら大輝くんを見ると、彼はは口パクで何かを言った。
えーと……『バ・カ』
……バカ!?
私の反応がおかしかったのか、大輝くんはふっと笑った。
それだけで私の胸は高鳴る。
あぁ、やっぱり………好きだなぁって。
その時、担任の先生が教室に入ってきた。
朝のホームルームが始まると思い、私は前を向く。
だから気づかなかったんだ。
大輝くんと木下くんが、この時睨み合っていただなんて───



