『ずっと前から好きだった。俺と付き合ってほしい。』
この言葉には深い意味が込められていたというのに。
私は一切それに気づかず、ただただ驚くことしかできなくて。
「大輝、遥ちゃんが思っている以上に遥ちゃんのことが大好きなのよ。
これからも大輝をよろしくね。」
それでも大輝くんはずっと、私を好きでいてくれた……。
「………はい!もちろんです!
あと、私の方が大輝くんに幸せにしてもらってます……!」
………って、待って私何言ってるの!?
自分で言っときながら恥ずかしくなる。
大輝くんのお母さんも、予想外の言葉に驚きながらも優しく笑った。
「ありがとう。
……大輝が遥ちゃんのこと大好きな理由がわかるわぁ。
私も今日初めて会ったけど大好きになっちゃった。」
その笑顔がとっても綺麗で。
女の私でも見惚れてしまうくらいだった。



