冷たい彼は私に溺愛




それは小さい頃からずっと。



中学の時も、先生に雑用を何度も頼まれたり、掃除当番や委員会を任されたり。

私はきっと都合のいい女だと思われてる。



どうしてもそれを直したいのだけれど、いざ頼まれたら断れない。


今も宿題見せてもらうのはダメだってわかっているのに、あんな風に聞かれたら断れない自分。


「今度、何か奢ります!」

「そこまでしなくていいって。
……あ、じゃあ一つだけお願い聞いてよ」



お願い?



「お願いって、何?」


叶えられるものなら、できるだけ叶えたいなって思ったから、迷わず木下くんに聞く。


「今度2人で遊びに行こうよ」



すると、返ってきた言葉は予想外のもので。
今、こんな私と遊びたいって言った……!?



「そんなに驚かなくても」



くくくっと、笑いをこらえてる木下くんは私をからかっているのだろうか?


それとも本気なのか……私にはわからない。



「まぁいいや、今言ったこと聞かなかったことにしていいよ」

「えっ?」



冗談、ってことなのかな?


からかわれた、と思いつつ、どこか安心している自分もいた。