「いやぁ、遥ちゃん可愛いね!
さすが大輝が惚れただけあるよ!」
「そんなこと……!」
「おい、親父。用件はなんだよ?」
返答に困っていたら、大輝くんが横から会話に入ってきてくれて助かった。
「ただ遥を見にきただけじゃねぇだろ?」
「さすが鋭いね我が息子よ!……実は少々トラブルがあってね。大輝に手伝ってほしいんだ。」
「………はぁ。最近トラブル多すぎだろ。」「すまない。負の連鎖だな。」
「ふざける前にさっさと終わらせるぞ。」
大輝くんはそう言って私を見た。
それでなんて言われるのかがなんとなくわかった。
「ごめん、遥。
すぐ終わらせてくるから待っててほしい。」
ほら、やっぱり。
本当は一緒にいたいけど、そんなわがまま言ってられない。
「うん!わかった……!
頑張ってね。」
「ありがとう。」
「じゃあその間、遥ちゃん借りてていいよね。」
「えっ?」
いつの間にそこにいたのだろうか。
大輝くんのお母さんがケーキと飲み物をお盆の上に乗せて持ち、ドアの前に立っていたのだ。
「大輝、ゆっくり帰ってきてね。
私は遥ちゃんとゆっくり話すから!」
「は?何言ってんだよ。速攻終わらして帰ってくるに決まってんだろ。」
大輝くんはそう言うと、お父さんと一緒に部屋を出た。



