冷たい彼は私に溺愛







「で、でも今からやろう!」



6時間目だから間に合うよね。

気合いを入れて、早速取り掛かろうとしたら、何故か木下くんに笑われるてしまった。



「河野さんは宿題見してもらおうとか思わないの?」



見してもらう……?



「見してもらったらちゃんと家でやってきた子の頑張りが無駄になっちゃうから……」



そんな悪いこと私にはできない。



「河野さんって、そういうところもある意味純粋だね。
じゃあ、はいどーぞ」



そう言って木下くんは私に何かを差し出した。
それは私がやってない宿題で。



「そんな、悪いからいいよ!」
「俺が見してあげたいの。それじゃあダメ?」


その時、木下くんがじっと私を見つめ、首を少し傾ける。


うっ……!
そんな子犬みたいな目で見られたら、断れない……。



「木下くん……ごめんね、ありがとう」
「気にしなくていいよ」



宿題を受け取る私を見て、満足そうに笑う木下くん。




あー、私ってなんでこんな人間なんだろう。



そう。
私は、基本的に断れない性格をしているのだ。