だから私は大輝くんに心配かけさせないように


「ううん、本当に何もないよ。
ただ最近寝不足でぼーっとしちゃってて………」


と言って結局嘘をついた。


バレないように自然な笑顔を作って。


「………あんま無理すんなよ。
寝不足で倒れたりしたら危ないからな。」


大輝くんは私の嘘を信じてくれた。
それで安心した反面………辛くもあった。


そのあと、私たちは特に何もなく学校へと向かった……。