ーー「…………ん……。」


ゆっくりと目を開ける。


夢、か。
懐かしい中学の頃の夢だった。


というか思い出か。


その時私は思い出した。
昨日の出来事を。


やっぱり夢じゃなかったんだ。


夢であってほしくて、朝起きたら忘れてるかなって思ってたけど、今もはっきりと思い出せるくらい心に残っている。


「………はぁ…。」


本当にどうしよう。


まず、朝に大輝くんと会うのだけれど彼に言うべきだろうか。


…………何故だろう。


大輝くんには言っちゃいけない気がする。


でもそれって、大輝くんに黙って隠すことになるんだよね……!?


大輝くんに隠し事なんて……考えただけで胸が痛む。


とりあえず今は黙っておこう。


そう思いながら、私は重い体で準備をし、大輝くんとのいつもの待ち合わせ場所に向かった………。