冷たい彼は私に溺愛





「河野さん、おはよう」



席に着くなり、後ろの席の木下 爽(きのした そう)くんにあいさつされた。



木下くんは名前の通り爽やかな人で、その笑顔に惚れる人も少なくない。



もちろん顔も整っていて、雰囲気もかっこいいオーラがでてるクラスの人気者。



「おはよう!木下くん。」



木下くんにあいさつを返す。



「いつも大輝と登校って、仲良いね。
ケンカとかしないの?」

「ケンカ?したことないかな」


「もう結構付き合ってるのに?
すごいね。今は付け入る隙がなさそうだ」


「付け入る隙……?」
「別に、こっちの話だから気にしないで」



木下くんはこうやって、たまに意味深なことを言う。
それとも私の理解力がないのか。


「そういえば、河野さんちゃんと宿題やってきた?」



宿題……。
木下くんに言われ、宿題のことを思い出した。



「わ、忘れてた……最悪だ…。
昨日の夕方はまだ覚えてたのに……」


「夕方って、忘れるの早すぎだね」


木下くんにつっこまれる。
ごもっともです……。


図星すぎて何も言い返せない。