冷たい彼は私に溺愛




ーー私が中庭についた頃には凛がそこにいた。


「凛!」


私の声を聞いて、凛がびくっと肩を震わせこっちを向く。


「は、るか……。」


その目は涙で濡れていて。
私は凛と真正面から向かった。


何を、話せばいいのだろう?


言いたいことや聞きたいことがあるのに、言葉が出ない。


すると凛が先に口を開いた。


「隠しててごめんね。
もうバレてると思うけど、私は木下くんのことが好きなの。」


凛は真っ直ぐ私を見つめる。


「今思えばおかしかったでしょ?
武本くんと木下くんは仲良くなんてないのに、私が2人を誘ったこととか。」


………あ。
言われてみればそうかもしれない。


だけど今はそんなことより……


「凛……ごめんね。」
「えっ……?」


私は凛に謝らないといけない。