冷たい彼は私に溺愛





そんなの………


「全然気づかなかったよ………。」


あっ、最悪だ!
心の声を声に出してしまった……!


「河野さん、いくらなんでも鈍感だし天然すぎて、クラスのみんなは全員気づいてるのに本人には気づかれないってある意味すごいよね。」


「えっ………。」


逆にクラスのみんなは気づいてたの!?


「だからもう伝えようと思って。」


木下くんの表情はわからないけど、声で真剣さが伝わってくる。


少し沈黙が流れた。
でも、答えは決まっているし1つしかない。


だって私には………


ドサッ


「「!?」」


その時、ドアの近くで何か物が落ちる音が聞こえてきた。


私と木下くんは同時に音がした方を見ると………


「凛……。」


開いているドアの前に、凛が立っていた。


「あっ…………。」
一瞬凛は戸惑った後、すぐ笑顔になった。


「ごめんごめん、浮気現場を発見してびっくりしちゃった!こりゃ武本くんに知らせないと………」


最初は冗談っぽく言ってた凛だけど、言い終わる前に突然………


「………っ!」


凛の目から涙がこぼれ落ちた。