大我が赤くなってる。耳まで。 「……言えるわけないよ?」 サプライズで渡そうと思ったのに、大我がうちにやってきてバレたときは心臓が止まるかと思った。 見られているからずっと緊張してそれをどうごまかそうか困った。 「ゴミとか……結構、きつ……かったよ?」 受けたショックは大きすぎた。 「大我は。妹みたいにしかみてないと思うけど。わたしは、大我が……」 って、待って。 「なにしてるの」 「なにって。食べてるんだけど」 チョコを一粒、また一粒と口に運ぶ大我。