離されたとき、 大我はニヤッと余裕いっぱいに笑っていて。 大人の余裕を見せつけられたみたいで悔しい……。 「甘いね?」 「っ、そりゃあ……チョコ食べたあとだからね」 信じられない。 両想い、とか。 幸せ……すぎる。 「全部俺のだから」 それは……うん……そうだけど。 全部は、太るよ? ほんとに甘いの平気だったんだ……。 「今日は、味見だけにしとく」 「うん。明日ラッピングして渡す! 2、3日以内には食べてね。腐るから――」 「腐らないよ。むしろ、日に日に美味しそうになってる」