次の日
夏休み明けの学校は、無駄に緊張してしまって
朝食べたパンの粉が口周りについてないか、気になって何度も口元を触ってしまう。
気のせいかな……。
廊下を歩いていると、色んな人にジロジロと見られてる。
怖くなって小走りで教室に向かう。
教室のドアを開けると、最初に目に入ったまい実ちゃんの姿にホッとして
教室の中に入ろうと、足を一歩前に出した時。
「へっ」
教室に入ろうとした瞬間に、まい実ちゃんが私に駆け寄り。
そのまま手を掴まれ、引っ張られる。
ズドドドド!!と漫画みたいに勢いよく走るまい実ちゃんに、引きずられる様に走る私は声を出す暇もなく。
廊下の隅に追いやられた。


