【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。





改めて見たお姉さんは本当に綺麗で。


胸まである長い黒髪は、毛先がくりんとパーマがかかっていて、ふわふわしている。


目鼻立ちはハッキリしていて。

唇は大きくもなく小さくもない、だけどぷるぷるとピンク色に潤っていて色気がすごい。


スタイルは女の子の憧れの的、モデル体型だ。

出てるところは、ちゃんと出てるし
ビキニ姿なんか、通りすがりの男達が一度は絶対振り返るなって思った。



そんな人が、だ。



「美秋」



ハッキリと、ミア先輩の名前を呼んだ。

しかも呼び捨てで。


今、この場で。
ナンパから助けてもらって、初めて会った……なんて。

それなら、呼べない、分かるはずもないミア先輩の名前を呼ぶんだもん。



ミア先輩にこんな美人な知り合いがいたなんて。


それこそ私が知るはずもない。